【西尾鉄道】

廃止路線名：名古屋鉄道西尾線（旧西尾鉄道）

区間：岡崎駅（JR東海道線接続）−岡崎市中島町−西尾駅（現 名鉄西尾線接続）

注）現存する「名鉄西尾線」は、昔「碧海電気鉄道」と名乗った 新安城（名鉄名古屋本線接続）−西尾 間、
およびその先、西尾−吉良吉田（名鉄蒲郡線接続）間を結んでいる。
しかし戦前、同じ名前だった名鉄西尾線は、岡崎と西尾を結んでいた。

　旧名鉄西尾線が廃止、線路も撤去され、誰もがその存在を忘れかけた頃、株式会社デンソー（当時日本電装）が、西尾市下羽角町に工場進出を決めた。下羽角町は，町境を広田川（川幅５−６ｍの二級河川）が流れています。広田川の対岸は、「岡崎市中島町」。そう、旧名鉄西尾線の駅(停車場)が置かれた場所でした。

　「岡崎市中島町」の対岸にあるデンソー西尾工場は、順調に成長し、従業員数11,000人（デンソー全従業員数ではありません。西尾工場の従業員数です）に膨れあがりました。西尾工場の置かれた西尾市下羽角町は、社員の家族、他関係者まで数えると、そこだけで完全に一つの街を形成するまでになっています。しかし、現在の西尾市下羽角町は、電車路線もなく、いわゆる「陸の孤島」です。そこは、車以外に移動手段が無い地域となっています。また、西尾を含む愛知県西三河地区は、他地域に比べ、路線バス網が驚くほど貧弱なのです。

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