渚滑線(2)〜紋別市街
【今年2008年も紋別空港を利用の為、前日の宿泊地・名寄から 旧渚滑線沿線を走り、紋別市街を目指しました】
前日午後、深名線沿線を眺めた私は、宿泊地・名寄で夜を迎えました。そして翌朝は2008夏の北海道の旅の最終日。私は、今夏も昨年に続いて利用することにしていた紋別空港を目指し、朝、名寄を出発しました。
名寄から紋別までは結構な距離があります。それでも今夏も昨年に続き「ぜひ紋別空港を使おう」という、私の中での決め事があり、今夏の旅の最終日も紋別空港へと向かいました。
実のところ、私は紋別に特別な縁があるわけではありません。また、「街と鉄道」により、紋別に関係する人とつながりができた、というわけでもありません。しかし、何だろう、紋別には不思議な愛着があります。特に昨年も紋別のバスターミナルで見た文字「乗ろう 紋別〜羽田便」に感化されたのかもしれません。地域第3セクター管轄のオホーツク紋別空港。今や、紋別空港を発着する便は、羽田との1日1往復のみ。本当にそれだけ。この状況で、第3セクターの空港がやっていけるのか、正直言って…
まずは、1人でも多くの人間がオホーツク紋別空港を利用するしかないんですよね。そして紋別からは羽田行きしか飛んでいない現状。私も頑張って、今夏も紋別空港を利用しました。私1人、紋別空港の利用者が増えたところでどうなるものかは疑問ですが、それでもね。
で、朝に名寄を出発した私は、これまた廃止済の旧名寄本線沿いの国道239号を下川まで東へと進み、下川からは名寄本線沿線を離れて南下、岩尾内ダムへ。そして岩尾内ダムからは進路を再び東へ取り、上紋峠を越えました。着々と紋別へと向かっていました。
道中、道路沿いに大きな「通行止案内」表示があり、ドキリとしましたが、「スノーシェッドの工事実施、実施期間はお盆休み以後」とのこと。工事期間を外れており、まずは一安心。「こんなところまで来ちゃってるのに、もう1回、下川まで戻って国道239号経由で紋別を目指すのは、紋別発の飛行機を考えると時間的に厳しいぞ…」 ヒヤッとしましたが、これは私の下調べ不足だよね、ってか、自業自得だよね…
岩尾内ダムから上紋峠を経由した訳ですから、この時点で私がたどり着いたのは、滝上。そう、旧渚滑線の終着駅となっていた滝上でした。
で、その滝上と言えば、まずはここへ行かないのでは手落ち。まずはその場所へ向かってみます。
滝上市街を見下ろす滝上公園より (写真中央が旧渚滑線北見滝ノ上駅跡です)
滝上の街並みを見渡すことができる滝上公園。ここは「芝桜」で有名ですが、この時期は桜の時期ではない為、この日の私にとっては、滝上市街の眺めを楽しむエリアです。そしてこの眺め、なかなかイケテます。
滝上公園より、少しアングルを変えて眺める
とりあえず この後、旧渚滑線北見滝ノ上駅跡にも足を運び、その様子を確認しました。
しかし この日の私には「まずは紋別空港発の便に乗り遅れないこと」の絶対命題がありましたから、あまり時間を使うこと無しに、旧渚滑線北見滝ノ上駅跡の2008年夏の様子を確認したのみで、紋別方面へ向けて、旧渚滑線沿いに国道273号を進み始めました。
旧渚滑線北見滝ノ上駅跡2008
飛行機搭乗時は「遅刻厳禁」。 安全安心の為、私は一気に紋別市街まで走りました。旧渚滑線沿線の遺構は、車の中からの目視のみ。紋別市街にも私が行ったことのない、是非行ってみたい場所がありましたから、一路、私が紋別市街へと進みました。
そして紋別市街に入り、向かったのは先ほどの滝上同様、市街地を見渡せる「紋別公園」でした。
紋別公園内、紋別灯台
紋別市街一望の紋別公園。奥には紋別港、と、紋別を感じ取れる最良のスポットです。 今後、紋別空港を利用する機会を作る毎に、最後の時間調整の場所として足を運びたい紋別公園。ここ紋別公園からの眺めは、単なる時間調整、という不謹慎な理由を無しにしても 目にする価値のあるものと感じました。ただ、紋別空港入り前の時間調整、を大義名分にする為には、私にとって 紋別空港発の羽田便存続が絶対条件です。 頑張ろう紋別空港。応援しています。
紋別公園から見る 紋別市街、紋別港
そして最後の時間調整を終えた私は、旧名寄本線、そして旧鴻紋軌道の紋別駅跡、現在の紋別バスターミナルへと向かい、レンタカー返却、昼食の後、紋別空港行きバスに乗車、紋別市街地を発ちました。
紋別バスターミナル2008
7.札沼線廃止区間に進む