渚滑線
【奥白滝から国道273号を走り、渚滑川の世界へ】
奥白滝でこれまでの鉄道への接し方そのものに一撃を加えられた私は、結論を出せぬまま国道273号を北上し滝上町に入りました。
滝上町。
ここはかつて、オホーツク沿岸の渚滑と渚滑川をさかのぼった北見滝ノ上の間を結んだ渚滑線が走っていた街。頭の中が混乱したまま立つことになった、その渚滑線の終着地・北見滝ノ上駅。駅跡前には、いかにもここには駅があったことを匂わせる世界が広がっていました。"鉄道があっても、駅が既に役割を終えてしまった" 地域との矛盾に対してはっきりした解を出せぬまま…
旧渚滑線・北見滝ノ上駅跡からの駅前風景
その北見滝ノ上駅跡には、駅舎を利用した鉄道記念館が開設されています。
駅跡が、そして周辺の街が駅前そのものの雰囲気を残していても、ここには鉄道がない現実。既に完全に私の頭の中は混乱しきっています。
北見滝ノ上駅舎
なかなか立派な鉄道資料館内部には、渚滑線沿革、しょこつの語源、等、そこそこの時間を潰させるだけの資料が用意されています。ただ、この時の私にその資料を楽しむだけの余裕はまったくありませんでした。
北見滝ノ上駅跡裏
混乱した頭をすぐに整理できるほど、私は賢くない。曇天の下、私は意識して早めに滝ノ上を去りました。
北見滝ノ上を出発、渚滑川を渡る
オホーツクを、渚滑を目指して