冷夏2002
かつてこの地に駅があったことをどうしても想像できない…
旧士幌線・十勝三股にて
【気温が上がることなく終わった2002年8月の北海道へ】
2001年8月、函館から我家に戻った私は "はやいうちになんとか時間をやりくりして北海道入りしよう" と心に決めていました。
しかし現実は難しく、結局函館散策から1年も経った2002年の8月まで北海道入りを待つことになってしまいました。しかも今年は準備段階でゆっくりと頭をまわすだけの時間的 精神的余裕がなく、行程をまったく描けていないまま現地入りするという失態を演じてしまいました。現地入りする前に決まっていた事柄は宿泊するホテルだけ。しかも各宿泊地間の距離が長く、道内での移動距離 つまり車に乗る時間が異様に長くなることになってしまいました。よく考えれば移動距離の問題なんて簡単に気づけるはずのものですが、まったく頭がまわっていなかった私は、現地入りしてからやっと「ちょっと待てよ… これじゃ車に乗ってばかりになるのでは？」と気づいた始末でした。
行程もなにもいい加減な2002年8月の北海道散策がはじまりました。
その2002年8月の北海道は関東以南の酷暑を尻目に、記録的な冷夏に見舞われていました。気温は低い、雨ばかり、と散策にはまったく向かない天候の下、その場その場でどこへ行くかを判断しながら時間を過ごしました。そんな行き当たりばったりでしたから、今回「街と鉄道」にならぶ路線の地域もバラバラというかムチャクチャです。そこで今回の北海道シリーズのタイトルは道内の地域ではなく、2002年8月の北海道を象徴する言葉である "冷夏" を冠した「冷夏2002」という名前ではじめていきます。
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