第13日・岡部役場前バス停～金谷駅

静岡県岡部町～静岡県金谷町

【この日は、本当に「越すに越されぬ大井川」だった…】

島田駅から一歩きし、大井川の川原にたどり着きました。

島田宿大井川川越遺跡

その大井川の手前に、江戸時代の建造物が、そのまま残された場所があります。それが、左写真の島田宿大井川川越遺跡です。
実はこの日、島田宿大井川川越遺跡は様々な工事をやっていて、トンテンカンとうるさく、ちょっぴり風情に欠けていました。それは、この日が平日であり、普段、観光客が少ないことを考えれば仕方がないのかもしれません。
それでも、左写真の角度で撮影してみると、あたかも静かそうに思えるのではないでしょうか…

私はそのまま島田宿大井川川越遺跡を通り抜け、大井川の堤防上に出ました。そこへ現れた東海道線を1枚！

東海道線・大井川鉄橋

むむむ…
今の私の立ち位置で、105mmのレンズをつけたままでは、まともな写真を撮れるとは思えない。しかし今日は、この大井川の川原で撮影に励む気など、まったく起きませんでした。

すごかったんですよ、この日の風！

この日、私が岡部役場前バス停を出発した時から、風がとても強かったのですが、風を遮るものが何一つ無い大井川では、歩くのにも苦痛を伴う状況でした。そんな中で、余分な歩きなどする気も起きなかったし、リュックの中から望遠レンズを取り出す気も…

仕方なく、私は大井川上流方向へと歩き、現在は県道になってしまった旧国道1号の大井川橋を利用して、大井川を渡ろうとしました。しかし…
大井川橋上で、まともな向かい風を受けた私は、川を渡ろうにもちっとも前に進めない。この日、私が大井川橋を渡りきるまで、何分かかったことだろう。

あぁ、やはり「越すに越されぬ大井川」は、健在だった。実際、大井川橋を渡りきった頃、私は完全にヘロヘロでした。

そんなヘロヘロの私を、大井川鐵道・新金谷駅が迎えてれました。

大井川鐵道・新金谷駅

しかし、私を迎えてれた新金谷駅は、電車が出発した後で、ガランとした状態でした。
ヘロヘロの私は、次の電車の写真を撮る元気もない。仕方が無いので、左写真には、以前、新金谷駅に来た時に撮った写真をご覧頂きます。

今回は疲れきっていましたから、大井川鐵道に乗ることなどありませんでしたが、それでも「ぜひ、大井川鐵道の雰囲気を味わいたい」という方は、「街と鉄道」でこれまでに公開してきた大井川鐵道のおはなしでご勘弁願います。

しかし、いくら疲れていると言っても、「旧東海道を行く」の今後の行程を考えると、今日はどうしても、東海道線の駅まで進んでおきたい。私は、新金谷駅前の施設、プラザロコで一休み二休みした後、すでに痛くなりはじめた足を引きずりながら、東海道線・大井川鐵道接続駅である金谷駅まで歩きました。

金谷駅

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