山形鉄道 フラワー長井線 と 最上川

〜 最上川フットパスと名づけられた小道を歩く 〜



 【寒河江へ向かうべく、フラワー長井線・荒砥駅を経由してレンタカーで進む】


 前回4ヶ月前の「街と鉄道・フラワー長井線」の記事において、
○フラワー長井線終着の荒砥駅 から先、左沢線とを結ぶ敷設計画があった
○JR左沢線の最上川橋梁には、フラワー長井線同様、明治10年代製・旧東海道線木曽三川で使用されたダブルワーレントラスが使用されている

という話を紹介していますので、せっかく今回 山形空港でレンタカーを借りていることもあり、荒砥と寒河江を眺めてきました。

写真:フラワー長井線・荒砥駅、奥の車輌庫にて
 まずはたどり着いた フラワー長井線・荒砥駅。今回は、前回ご覧頂かなかったアングルの写真をご覧頂き、寒河江へ向けて、進みます。

 寒河江へ向けて最上川沿いを進む際、今回は右岸を選択しました。そして、…

 前回のホームページ記事で大々的に紹介した フラワー長井線と兄弟となる、明治10年代製・旧東海道線木曽三川で使用されていたダブルワーレントラスが使用されている、JR左沢線の最上川橋梁を見に行きました。


写真:JR左沢線、ここが左沢線の明治10年代製ダブルワーレントラスの最上川橋梁です



 私自身、長井を訪れるようになったおかげで、その存在を知ることができた、JR左沢線の歴史あるトラス橋。とりあえず、自分の目で見ることが出来て良かった。すみません、これ以上は何もありません。というのは、トラスを詳しく語るほど知識もないですから。

写真:JR左沢線・羽前高松駅。旧山形交通三山線の分岐駅
 左沢線沿線まで来たわけで、ここまで来たら、前回の記事で扱い忘れた旧山形交通三山線の話を少ししましょう。

 旧山形交通三山線。奥羽本線(山形新幹線)から分岐する盲腸線の左沢線。その盲腸線・左沢線の途中駅である羽前高松から、さらなる盲腸線の如くのびていた旧山形交通三山線。盲腸線の盲腸線、ということで、運行継続はさすがに苦しかったのでしょうが、傍目には厳しく見えた条件下、1974年(昭和49年)という遅くまで立派に運行を続けたことに敬意を表したい。そこで、まずは旧三山線と左沢線との分岐駅であった羽前高松駅に行きました。

 右写真が、現在のJR羽前高松駅です。JTB出版の「鉄道廃線跡を歩くシリーズ」(宮脇俊三氏編著)によれば、羽前高松駅構内の左沢方面には旧三山線時代の名残が残っているとされ、私も現場を確認したところ、不自然なスペース等、ここに廃線となった鉄道が存在したことがすぐに感じ取れました。しかし、その不自然なスペースの存在以上に私の目を引いたのは、左沢線・羽前高松駅の運行本数でした。現時点で、1日13往復…

 で、今 羽前高松駅にいるわけで、旧山形交通三山線に話を戻すと、この先、かつての駅跡には当時の雰囲気が残る場所がいくつもあるらしい。実際には、「鉄道廃線跡を歩くシリーズ」で旧三山線が紹介された時とはだいぶ状況が変わっているようでしたが、私自身が実際に訪れた旧海味駅跡と旧睦合駅跡の間にある"月山の酒造資料館"には、今でも、当時のモハ103車輌が静態保存され、しかも、酒造関連資料が展示される酒造資料館内の一画に、今でもしっかり旧三山線関連の資料がありました。


 写真:月山の酒造資料館前に静態保存される旧山形交通三山線モハ103


写真:月山の酒造資料館内に展示される旧三山線資料





 時間の許す範囲内で旧三山線沿線を眺めた私は、最後の時間調整として寒河江・慈恩寺の展望台からの眺めを楽しんだ後、帰路・山形空港へと向かいました。


写真:寒河江・慈恩寺の展望台にて(1)
写真:寒河江・慈恩寺の展望台にて(2)





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 【今回のまとめ】

 JALのバーゲン航空券利用での、今回の長井訪問。
 「まず今回は、長井市街地周辺の最上川沿いを、しっかり歩いてみよう」と考え、その計画通りに実現させる天候にも恵まれ、しっかりと長井市街地の最上川を楽しむことができました。
 そして、長井をより深く知る為に、長井周辺の街を眺めることも計画通りに実施でき、充分に充実した時間になりました。

 長井の魅力を私のようなよそ者が表現するのは簡単ではないのですが、実際に訪れるとその良さがわかる、本当に素敵な街です。山形県を何度も訪れたことがある方も、まだ一度も訪れたことがない方も、まずは一度、長井を訪れてみませんか? まずはそこからです。

 最後に、今回もお世話になった、フラワー長井線・長井駅前、ビジネスホテル 和泉屋 様、本当にありがとうございました。



フラワー長井線・長井駅より 徒歩30歩。ビジネスホテル 和泉屋さん



2008年秋、新規開業していた 四季の郷駅を見るべく、フラワー長井線沿線を訪れました



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