羽幌炭礦鉄道

【曙にて】

【廃校となった曙小学校】

築別炭鉱の街として大きく栄えた曙も、今や、見る影もない状態です。

左写真は、廃校となった曙小学校です。学校が失くなる、というのは、街が消えていくことの象徴の1つですから、悲しい想いが漂います。現在、インターネット上で、廃校を取り扱っているホームページを幾つか見受けますが、「街の衰退」と「廃校」は、密接に結びつくおもしろいテーマだと思います。

廃校となった学校は寂しいです。何もなくなってしまうのですから。
写真内の車は、許可を得て駐車させて頂いた、私のレンタカーなので、それを除くと…

そして、当時の校舎内には、農作業用具が置かれていました。

廃校となった曙小学校で、十分です。目的の築別炭鉱へ進もう。羽幌炭礦鉄道の曙駅跡は、草が高く茂っていて、近づくのも大変だし、集落内にほとんど人影を見ないのだから…

【廃校となった曙小学校校舎】

【築別炭鉱】
【築別炭鉱ホッパー】

おぉ、かの有名な、巨大ホッパーの残骸だ。
それにしても大きい。炭鉱って、凄いスケールなんだ、と改めて実感させられるものでした。このホッパーの前を、羽幌炭礦鉄道がシュッポシュッポ走っていたんですね…

【ホッパー裏手】

こんな煙突も、周囲の風景に比べると、異様な雰囲気を醸し出します。

羽幌炭礦鉄道は、巨大ホッパーより先まで、線路をのばしていました。
周囲の状況から考えると、右写真の道路が線路跡のようです。この道に沿って、築別炭鉱駅があったであろう場所を目指しました。

【羽幌炭礦鉄道線路跡】

ついに到着した築別炭鉱で、私が感じたもの。それは、人気がまったくなく、気持ち悪いくらいの静寂に包まれている世界でした。静寂の中、かつてはたくさんの人が住んでいたであろう、炭鉱住宅が無惨な姿をさらしているのです…

築別炭鉱で私が見たもの (プラス私のレンタカー)

【羽幌炭礦鉄道、あとがき】

かつて、第2の夕張とも呼ばれた築別炭鉱。その後、羽幌炭鉱と呼ばれた、この炭鉱が如何に大きいものであったかは、私の親類の「羽幌炭鉱？、ああ、中学だったか高校だったかの時、社会科の試験に出たな。」との言葉からも伺われます。
しかし、その巨大な築別炭鉱、羽幌炭鉱のあった地域は、「石炭がすべて」であったため、エネルギー革命後の現代、無惨な姿をさらすこととなりました。
しかしこれからも、ここは変わることなく存在し続けるでしょう。だって、壊す必要もないのだから…

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