第18日・二川駅～国府駅

愛知県豊橋市～愛知県豊川市

【三河を行く】

約6ヶ月ぶりに、私は二川駅に降り立ちました。

もともと、「小原輝昭、旧東海道を行く」の企画に関して私自身は、夏の暑い時期にまで歯を食いしばって歩くようなものではないと考えていましたから、ある期間、歩くのを中断することは当然と捉えていました。しかし、その中断が6ヶ月にも及ぶとは、前回、二川駅にたどり着いた時には想像だにしていませんでした。それが、予期せぬ体調不良により、旧東海道を歩かぬまま6ヶ月が過ぎていました。

しかし、やっと旧東海道歩きの再開です。せっかくの再開の日にもかかわらず、雲行きはすぐにも雨が来そうな雰囲気でしたが…

二川駅

6ヶ月ぶりの二川駅。

あらら、駅は改築中でした。しかし、ここに6ヶ月前の二川駅の様子を示す写真はありません。これまで、数回来たことがあった二川駅ですが、写真を撮ろうと考えたことなどありませんでした。二川駅の写真を撮る、としたら前回6ヶ月前が最初のチャンスだったでしょう。しかし、6ヶ月前、私が二川駅前にたどり着いたとき、写真を撮る、いやリュックの中からカメラを取り出す余裕がありませんでした。
前回の歩き(第17日)で、二川駅を目指して出発したのは、高塚駅。ある程度、この地域に土地鑑がある方ならおわかりでしょうが、高塚～二川は、距離、そして勾配ともかなり厳しいコースでした。実際、あの日二川駅にたどり着いたとき、私はヘロヘロでした…

そして今日、私は左のようなプレハブ姿の二川駅をあとにしました。

しかし、私が歩き始めると、かなり強く雨が降りはじめました。

こうなると、傘を片手にとにかく歩くしかない。私は、二川から一気に豊橋市街まで進みました。路面電車の街・豊橋へ…

豊橋鉄道東田本線・東八町～豊橋公園前

いいですね、路面電車。

豊橋の路面電車・豊橋鉄道東田本線は、諸施設も洒落たデザインなので、私は大好きです。そして私は、愛知-静岡県境の山歩きをする時に、この豊鉄の路面電車を利用させてもらっています。

そして、歩道橋上からの豊鉄の路面電車の撮影を終え、再び東海道を歩きはじめました。すぐにまた豊鉄の姿を見ることになるのをしっかり頭に入れながら…

豊橋鉄道東田本線・札木

私は、札木駅 (路面電車の電停の場合、「駅」という表現は適切ではありませんが、ここでは敢えて「駅」と呼ぶことにします) に入ってきた豊鉄を写真に収め、さらに先へ進みました。

私は豊橋市街を抜ける前に、豊橋のお城・吉田城址に立ち寄ろうかとも考えました。しかし、まだ雨が止まず、傘を片手にしたままの状態が続いていたため、私は、吉田城址に立ち寄らずに先へ進む道を選びました。

とにかく、この日は先に進みたかったのです。それは、「街と鉄道」にとって、絶対に欠かせない二つの鉄道が、すぐそこに迫っていたのですから。

飯田線、そして我らが名鉄の世界へ