北炭 真谷地炭砿専用鉄道
― 沼ノ沢〜真谷地 ―
【終着・消えた真谷地炭砿】
私はさらに先へと進み、消えた真谷地炭砿へと急ぎました。
真谷地の街は今…
すっかり寂しくなっていた真谷地の街。それでも、わずかながら人の生活の匂いがある。
しかし、その真谷地の街の奥には、人の生活の匂いが消えた真谷地炭砿が私を待っていました。
北炭 真谷地炭砿専用鉄道の機関庫跡
鉄道現役時代の機関庫は、今でも、木炭加工場として使われている。しかし、そこに生活の、そして鉄道時代の匂いがあるかと問われれば、あくまで工場として生き残っている機関庫から、匂いを感じ取ることはできない。
そして機関庫のさらに奥には、真谷地炭砿の残骸が虚しく残されていました。本当に虚しく…
ここは、千歳、そして札幌からそれほど距離があるわけではないにも関わらず、この虚しい眺め。世の中、何が起こるかわからないとは言え、この虚しい眺めを目の当たりにすると、石炭の時代は二度と来ることがないことを受け入れざるを得ないのでした。
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