広尾線
― 広尾〜幸福〜愛国〜帯広 ―
【あの幸福駅は、いま…】
すでに帯広市内に入り、 至近距離にある帯広空港の爆音にも負けず、ついに幸福駅へ来ました。
キハ22を2輛従えた、幸福駅跡
現在でも、駅前にはお土産物店が並び、多くの観光客で賑わう幸福駅跡。
この日は人が多すぎて、駅舎の写真を撮る気がせず、並んでいるキハ22を撮ってみました。駅舎をアングルに入れるなら、下に示すような写真になるのでしょうか…
キハ22と幸福駅舎
それにしても、この駅の名前が「幸福」でなかったら、広尾線廃止から10年以上経た今なお、多くの観光客を集めることなどなかったでしょう。その意味では、この人の多さは喜ぶべきことなんでしょう。満足に駅舎の写真を撮れないとしても…
大正駅
またそれは、名前が「大正」という名の駅が、観光客に見向きもされていないことでもわかるでしょう。愛国駅と幸福駅の間にあった 大正駅には、まるで人がいない。つい最近までなぜかここに存在しつづけた0系新幹線車輛も、いつの間にか消えている。
でも、これが普通の姿なのでしょう、きっと、いや間違いなく…
【愛国駅へ来て、私の悲しい想い出を払拭する】
幸福駅の写真は、すでにご覧頂きました。あと、足りないのは、愛国駅の写真でしょう。
愛国の写真を並べることで初めて、私は、幼い頃に経験した「愛国から幸福へ」の悲しい想い出を払拭できるのです。
愛国駅舎
ここが、あの愛国駅。
駅の名前以外、とりたてて取り上げるほどのものがない愛国駅。しかし、それはそれでよい。来る前から、駅施設などに期待をかけて来たわけではないのだから。
それでは、今回の「十勝日高2000・広尾線」は、ここ愛国で終わりにしましょう。私が広尾線沿線に求めていたものは、すべて目にした、手にしたのですから。最後に、愛国駅構内から、駅舎と力持ちのキューロク(9600形蒸気機関車)をご覧頂き、広尾線沿線を離れることにします。
愛国駅舎とキューロク
白糠線のコーナーへ進む
十勝・日高2000へ戻る