新関〜美濃 間廃止の影響(2)
【新関〜美濃 間】
関から美濃までの区間、左側の地図を眺めると、いくつかの点に気づきます。
1.名鉄・美濃町線は、下有知・神光寺・松森と停車駅が3つあるのに対し、長良川鉄道は、中濃西高前、1つしか停車駅がない。
2.名鉄・美濃町線は、昔からの街道沿いを走るのに対し、長良川鉄道は街道から離れた畑の中を走る。
あと、地図からはわからない情報のうち、重要な点は、名鉄・美濃町線、長良川鉄道どちらも毎時1本程度の運行ということでしょう。
さて、上の条件を考慮して、名鉄・美濃町線廃止について、考えてみます。
まず、長良川鉄道の駅が少ない、という点は、駅を増やせば済むことであり、実際、美濃町線廃止にあたり、長良川鉄道の駅増設が行われるようです。
一方、地理的な問題は残ると考えます。現在、この地域で鉄道を利用する年代層は、高校生、そして、お年寄りの方々と言ったところでしょうか。若い衆は、美濃町線が廃止になり、長良川鉄道の駅まで歩く必要性が生じても、大きな負担とはならないでしょう。
しかし、お年寄りは…
今後、長良川鉄道の駅まで歩かねばならなくなると、結構な負担になるかもしれません。
鉄道に乗るために、今までより数100m余分に歩かされるのですから…
ここまでいろいろ見ましたが、名鉄・美濃町線廃止は、どう判断すべきなのでしょうか？
やはり、廃止はやむを得ないんだろうな。長良川鉄道で、すべての用が足りるとは思いませんが、これまでに挙げた理由だけで、名鉄・美濃町線存続を訴えるのは難しいでしょう。
ただ、新関〜美濃 間廃止は仕方ないにしても、ここで廃止を認めてしまうと、名鉄は、他の路線についても廃止への動きを活発にするかもしれない。
我々としては、名鉄の動きに気をつけておく必要があるでしょう。ドサクサに紛れての廃止を防止するためにも…
【終点・美濃駅にて】
やっと、終点・美濃に到着です。
【美濃駅構内】
この駅、素敵な雰囲気なんですけどね。 惜しいです。
【美濃駅構内】
【美濃駅舎】
この駅舎も、余命わずかです。
CIタイプでない駅名標が、我々に何かを語りかけているのでしょうね。
とにかく、私の今の願いは、この美濃駅舎を壊すこと無く保存して欲しいということ。どんな形でもいいです。これからもずっと、この駅舎を見たいです。
この美濃駅は、鉄道本来の機能を失いますが、この地域は鉄道を完全に失うわけではありません。長良川鉄道・美濃市駅が、これからも頑張るのですから…
当地域に幸あれ。
【長良川鉄道・美濃市駅】
【あとがき】
名鉄・美濃町線、新関〜美濃間は、これから廃止が近づくにつれ、いろいろなメディアに取上げられることでしょう。
「街と鉄道」でも、これから頻繁に美濃町線を取上げていきたいと考えています。次回は、廃止直前に何か書いてみます。
