松島へ。そして再び松島へ

(宮城県)

　【2011年3月11日(金)】

　2011年3月11日(金)AM9:00。　私は、仙台空港アクセス線仙台空港駅ホームに立っていました。

仙台空港アクセス線仙台空港駅。　天候：晴
2011/3/11(金)9:00撮影

　中部空港発仙台行きの飛行機第1便利用で、朝9時に仙台空港駅ホームに立った私。仙台空港から仙台駅へは、空港直結の駅からの鉄道利用。この鉄道が開業したことで、以前の、バス利用での仙台市街地への移動を余儀なくされた時代に比べて、本当に便が良くなりました。

　そしてAM10時前には仙台駅に到着していた私は、この時、後々、重要となった判断をしていました。それは、「この日の観光に不要な荷物を置きに、予約済みのホテルまで行くこと」でした。どういう意味かと言えば、「仙台駅構内のコインロッカー利用ではなく、駅から徒歩3分ほどのホテルまで荷物を置きに行った」ということでした。この判断が何をもたらしたのかは、後ほど説明しましょう。

　JR仙台駅。　天候：晴
　2011/3/11(金)10:00撮影

　この日の私の観光計画。実は事前にまともな計画を作っていませんでした。決めていたことは、「仙石線で海岸線沿いに出よう」、ただそれだけ。「松島」の名は、少なくとも仙石線に乗車してからもまだ私の頭の中に浮かんでいませんでした。

　以前から「街と鉄道」をご覧いただけているかたであれば、私が、そのエリアでもっともメジャーな観光エリアを意識的に外すことをよくやっていることにお気づきだと思います。それはまぁ、私が"へそまがり"だからでしょうが、仙石線沿線エリアでもっともメジャーであることに誰も異論をはさまないであろう松島。その松島を、この日の私が観光先として選んだのは、「運」以外の何ものでもないように思うのです。
　仙石線車内での私、「塩釜に来たな。降りようかな？　あぁ扉閉まっちゃった…」
　「奥松島も良いし、石巻にしても良いよな…」　「松島まで(電車が)来たな。う～ん、どうしよう。えい、降りよう」

　こうして私は、14年ぶりに松島海岸駅周辺を観光することになりました。
　(誇張はいっさいありません。これがこの日の私が仙石線松島海岸駅下車へと至った事実です)

JR仙石線松島海岸駅。ホーム上より　天候：晴
2011/3/11(金)10:35撮影

　ノープランで降り立った、松島海岸駅前。初めての松島では無いが、前回が14年も前、でもあり、何か新鮮な感覚で松島をブラブラしていたように記憶しています。

松島遊覧船のりばにて。　天候：くもり
2011/3/11(金)10:48撮影

　ノープランだったとはいえ、今、思い出しても、結果としてこの日はいくつもの「正しい判断」をしていました。ちょうど、松島遊覧船のりばに来た際も、遊覧船乗船の勧誘を断っているんですよね。確かに、この2日前の3/9(水)午前。この地域で、結構なレベルの地震が発生していました。この時、愛知県内で仕事をしていた私が口にした言葉。「あ、地震だ。　…　…　揺れそのものは大きくないけど、この揺れ(の時間)の長さはなんだ？」

　2日前に結構なレベルの地震が発生していたことが気にかかり、「おとといあれだけ揺れた以上、もし何かあった時に"言い訳"できるようにしよう」、と、船に乗るのをやめたんですよね。
　(誇張はいっさいありません。この時の私がブツブツ口にしていた言葉です)
　そして私は国道45号の信号を渡り、瑞巌寺へと向かいました。

　瑞巌寺へ。　天候：くもり
　2011/3/11(金)10:51撮影

改修中、ここ数年見学不可。瑞巌寺本堂。　天候：晴
2011/3/11(金)10:55撮影

瑞巌寺見学を終えました　天候：くもり
2011/3/11(金)11:30撮影

　いつもよりは短い見学時間でしたが、本堂の見学が出来ない状況では、これも已む無し。お腹も空いてきたので、お昼ごはんです。この日は、中部国際発の第1便に搭乗していたわけで、午前4時台には起床、朝食も当然普段より早かったわけで、AM11:30にもなろうとしていたこの時間帯。既にお腹ペコペコでした。

　そしてお昼ごはんを終え、再び観光再開しました。この日の昼も、美味しいお寿司だけでなく、ビールをジョッキ2杯ほど頂いていたのはご愛嬌。

　観光再開。五大堂　天候：くもり
　2011/3/11(金)13:00撮影