加世田、そして旧南薩鉄道
(鹿児島県 薩摩半島)
【永吉川橋梁跡】
私が加世田の地を踏み、実際にこの地を肌で感じることで、「この地に私がいる間、出来る限りの時間を戦争・特攻の時代を考える時間とし、南薩鉄道にはそれほどの時間を使わないことにしよう」。
私自身がこのような決定をした為、南薩鉄道に触れる時間はあまりに少なくなってしまいました。
それでも、各種雑誌で「南薩鉄道廃線跡の遺構」としてもっとも有名であろう、永吉〜吉利 間の永吉川橋梁跡だけは、時間を取って眺めることが出来ました。
南薩鉄道・永吉〜吉利 間の永吉川橋梁跡
全国各地の鉄道廃線跡の遺構が撤去により消えていっている昨今、橋脚が残る、いや放置されている永吉川橋梁跡。積極的な保存がされる理由が無いわけで、いつまで、我々がこの橋脚を今のこの姿で見ることが出来るのかはわかりません。しかし、だからこそ今、目にすることが出来た永吉川橋梁跡の橋脚には不思議な美しさがありました。
南薩鉄道・永吉〜吉利 間の永吉川橋梁跡、川の中にかつての橋脚を見ることが出来る
永吉川橋梁跡。橋台跡も残る。写真は加世田側の橋台
じっくりと南薩鉄道に時間を使うことがなかった、加世田での時間 でしたが、ここでだけは南薩鉄道にじっくり触れさせてもらいました。
永吉川橋梁跡すぐ上流、三連が美しい浜田橋。1991年に補修された道路橋
永吉川橋梁跡より、サイクリングロードとなっていた伊集院方面を望む
南薩鉄道終着の地、枕崎にも足を向けました