加世田、そして旧南薩鉄道

(鹿児島県薩摩半島)

【枕崎。由緒ある駅舎は撤去、そして残ったJRの駅も移動】

　南薩鉄道の終点、枕崎駅。指宿側からのびてきた国鉄が枕崎に到達したことで、薩摩半島の形状をトレースするかのような路線となっていました。
　南薩鉄道廃止後は、JR枕崎駅として今に生き残り、また、南薩鉄道時代の駅舎がそのまま使用され続けた枕崎駅。しかし…

2006年4月30日、JR枕崎駅。そしてかつての南薩鉄道・枕崎駅跡

　2006年3月。歴史ある、南薩鉄道時代の歴史がぎっしりとつまった枕崎駅舎は撤去されました。
　上の写真は、2006年4月30日に撮影したもの。南薩と国鉄が共用したホームだけが、南薩の時代の生き残りでした。

　そして…

　翌5月1日。枕崎駅は南薩の時代を完全に捨ててしまい、南へ約100m、位置を移動させてしまいました。

2006年5月1日、この日からのJR枕崎駅(1)											2006年5月1日、この日からのJR枕崎駅(2)

　土地所有者の問題から、駅位置移動、そして歴史ある駅舎の取壊し、再開発へ…
　この地に住まない私が物申してはいけないのですが、それにしてもね。古いものには、それだけその地で刻んできた深い、そして重い歴史があると思うのですが…　寂しいことです。哀しくはないけれど、寂しいですね。

　しかし、せっかくここまで遠くに来たのですから、少しは晴れ晴れした気分でこの旅を終えたい。せっかくですから、枕崎から今度はJR指宿枕崎線へと足を進め、西大山駅で写真でも撮影して、すっきりとこの旅を終えることにしました。

締括り：枕崎からJR指宿枕崎線を進み、西大山駅で一枚。そして、旅を終えました。
開聞岳は頂上付近に雲がかかってしまっていましたが、十分に晴れ晴れした気分になれました。

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