− 麗しい世界遺産・姫路城 と 虚しい昭和の負の遺産・モノレール廃線跡と… ―
姫路市モノレール
(兵庫県姫路市)
【姫路駅前、すぐに現れるモノレールのコンクリート桁】
モノレールが走った昭和40年代、モノレールの姫路駅は国鉄、現在のJRの姫路駅北口すぐのところにありました。
しかし、かつてのモノレールの駅跡にはモノレールの匂いを感じさせるものはありません。それが姫路モノレール駅跡から10mも歩くと、いきなり現れるモノレールのコンクリート桁にドキリとさせられます。
飲み屋そして民家の上にコンクリート桁が…
撤去しようもないのでしょう。飲み屋そして民家の屋根の上に、無骨なモノレールのコンクリート桁がそびえています。これって、かなり惨い眺めですね。見ないほうがよいのだろうか…
とりあえず、モノレールのコンクリート桁は山陽電鉄高架の直上だけは撤去されていたものの、その直前直後はコンクリート桁が今でも直下の路地を見下ろしていました。
山陽電鉄高架の直上はコンクリート桁が撤去されているものの、その先はまたコンクリート桁が…
やっぱり、これはかなりえげつないですよ。
本来、モノレールは "環境に優しい交通機関" がうたい文句になるものですが、こうして "捨てられてしまった" モノレールの残骸は、周囲にまったく優しくない存在です。撤去したくても、この種の桁の撤去はそう簡単には進まない…
モノレール敷設は難しい。そして延々とのびるコンクリート桁は、今でも昔と同じく、大将軍駅跡に突っ込んでいました。
大将軍駅のあったビル、ここでもコンクリート桁はそのまま…
2度と走ることの無いモノレールのコンクリート桁が、今でもこんな無残な形で残る。しかし、大将軍駅のあったビルの向こう側でコンクリート桁が途切れていました…
大将軍駅跡の向こう側で、コンクリート桁は途切れたが…
いったん途切れるも、すぐに無残なコンクリート桁を目にすることに