福江島全域
福江市街地、そして福江島その他地域
【五島の旅の結び：雨の福江市街地を歩く】
五島の旅の最終日の午前。宿で朝食を終えた私は、荷物をまとめ、すぐに福江港へと向かいました。不要な荷物を福江港のコインロッカーに放り込み、雨の福江市街地へと繰り出しました。
福江城址
福江城址
福江武家屋敷通り
武家屋敷 松園邸
五島観光歴史資料館
六角井
常灯鼻へ
常灯鼻
この日は徒歩で福江を巡っていたこともあり、お昼にも美味しい魚と、少しですがビールを頂き、福江港を午後に出発する長崎港行きのジェットフェリーに 予定通り乗船。これで、旅は終わったはずでした。 いくら、旅行計画段階からトライアスロン騒ぎで、旅行行程の大幅変更を強いられるは、 旅行0日目の金山駅から中部国際空港までのアクセスが、ゲリラ豪雨によりタクシー利用にさせられるは、とトラブル続きだったとはいえ、さすがにこれで旅は終わったはずでした。
しかし…
長崎港についた私は、結構な降りの雨により、長崎市内散策を諦めました。当初の考えでは、長崎空港発の出発時間が遅い便だった為、小一時間、大浦天主堂にでも行こうか、と思っていました。しかし、この時の長崎港周辺の雨はかなり強く、というか、傘を差していてもずぶ濡れになるほどの降りでしたから、「もう、今日はさっさと長崎空港に行こう。行きに、早めに中部国際空港に行かなかったばかりに、ゲリラ豪雨で名鉄が止まってしまい、タクシー利用する羽目になったんだから」
私は、そのまま長崎空港へと向かうことにしました。 って、船の着いた長崎港から、空港行きバスの最寄り停留所の大波止まで歩いただけで、全身ずぶ濡れでした。それほどの雨でした。
そして長崎空港で、友人用の本当にちょっとしたお土産(お菓子)を購入。レストランで少し早めの夕食＆ビール… それでもまだ、飛行機の出発時間にはまだ1時間45分ほどありましたから、空港内のスタバへと移動。コーヒーを注文。コーヒーを受け取り、まさに席に着いた時でした。
「全日空、名古屋・中部国際空港行きをご利用の方にお知らせします…」
これだけトラブルの続いた五島の旅。 おいおい、ここでもか。 まさか…
「全日空、名古屋・中部国際空港行きは、機材故障により、本日の欠航が決定いたしました。本便は、最終便ですので、当便をご利用予定のお客様は、明日の便への振り替えとなります…」
おっとっと…
ここまで来ると、もう笑うしかない。こうなると、まずは空港内、全日空カウンターに行くしかない。で、全日空カウンターでは、既に係員が平謝り状態…
しかし、こんなところで文句を言っていても何も始まらない。というか、文句を言うだけ時間の無駄。 係員に対し、私は「とりあえず、何か代案を提示してください」と要求すると、係員は2つの案を提示しました。
・長崎19:00発の羽田行きに搭乗。羽田から、品川経由で新幹線利用、名古屋へ戻る
・急ぎタクシーで福岡空港に移動。福岡20:30発の中部国際空港行きに搭乗
こんなもの、選択肢は事実上1つでした。「福岡へ行く」。
飛行機の到着時間は、鉄道のそれとは、正確さに大きな違いがある。ここまで私にトラブルが続いた以上、19:00発の羽田行きの到着時間をどこまで信用してよいものやら…
それに比べ、福岡案は、福岡に陸路タクシーで到着すれば良いだけ。中部国際に行くことが出来れば、あとは少々夜遅くなっても、いろいろと手はある。
そして、費用全額全日空支払いのタクシーは、福岡空港へと出発しました。実は、長崎空港をタクシーで出発した時間からして、福岡20:30発の飛行機に乗るにも関わらず、福岡空港到着はおそらく20:00を過ぎるであろうことが私には予測出来ていました。そして、長崎空港のANA係員は、福岡案を何とかして止めよう、「福岡空港の出発時間にタクシーが間に合わなかった時は、福岡で1泊して頂くことになりますが…」と口にし続けていました。しかし、そこは小原。長崎空港⇒福岡空港の距離がそれなりにわかっていたし、また、全日空側に一方的に落ち度がある「出発時刻2時間前を切った段階での、最終便の機材故障による欠航」という状況では、福岡20:30発の全日空中部国際行きは、私(実は私の選択に引きずられたその他4人も)を待たざるを得ない、の確信がありました。
まぁ、全日空からすれば、「困った客だ」と苦虫を噛み潰していたかもしれませんが、それは、全日空さん、文句を言う資格は無いよね。
そして私を乗せたタクシーは、私の確信通り、福岡空港に20:15到着。 「出発30分前の20:00には着けないだろう」の予測まで当たるオマケ付き。 私は今回の旅行の帰りも、福岡空港を利用することに、いや、福岡空港を利用する羽目になったのでした。
「街と鉄道」のおかげで、私自身、様々な場所へ出かけるモチベーションを維持することが出来ているため、結構な回数の飛行機、鉄道、そして車利用をしていますが、そのおかげで、こんな切羽詰った状況に追い込まれても、冷静に「福岡案」を引き出すことが出来ました。 しかしそれにしても、これだけの回数の旅行を経験してきた私からしても、今回、ここまでハプニングが続いた、最後の最後まで、というのは、おそらく2度と出来ない経験でしょうね。 いや、経験したくも無い経験でしたね。(笑)
さすがに今度こそ 完
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