 【古仁屋港からフェリーかけろまを利用して 加計呂麻島・瀬相港へ】 下船直前に、瀬相港停泊中の船舶を撮影
古仁屋で港周辺を45分ほど探索した後、10:20発のフェリーかけろま 乗船。たどり着いた瀬相港。古仁屋港から加計呂麻島・瀬相港までの所要時間は約25分。あっという間の到着でした。瀬相港で客待ちをしていた 加計呂麻バス 
瀬相港でフェリーを下船。港には、島内各方面へ向かう、加計呂麻バスという名のマイクロバスがフェリー到着を待っていました。この加計呂麻バスという有限会社、現地では、このバスの詳細を知らないまま利用したのですが、インターネットで少し調べてみました。1980年代前半に運行スタート。この、公共交通が厳しい時代に、この小さな島で公共バスの運行を続けている、尊敬の念を抱かずにはいられない存在でした。 この尊敬すべき加計呂麻バスに、自腹で乗車できたのは、「街と鉄道」のポリシーにも合致するので良かったです。 この日、瀬相港で客待ちをしていたバスはすべて、30人乗れるかどうかのマイクロバスでしたが、この島で、このマイクロバスが走り続けている。フェリーを下船したお客も、その多くが 各々の目的地に向かうバスに乗り込んでいきました。私はといえば、対岸の古仁屋、そして大島海峡沿いにこだわりたかったので、スリ浜経由の生間行きバス(左写真内、向かって左のバス)に乗車しました。残念ながら、私が乗車したバスのみ、乗客が私1人でしたが、それはそれで都合が良い。バスの運転手さんから、いろいろな情報を聞き出すことが出来ましたから。 フェリー到着から、5分と経過していなかったと思う。私1人を乗せたバスは、瀬相港を出発しました。 出発後、バスはセンターラインの無い、きついカーブの道を走り始めました。時折やってくる、大型車輌。その度に、対向の為 徐行もしくは停車、ということからも、島の地形の厳しさを感じさせられました。 私が下車を予定しているスリ浜バス停に到着する前、押角という集落に到着した時点で、約20分間の調整時間に入りました。この20分の停車は、バスダイヤ通りであり、対向、道路工事等で大幅に遅れた時も、ここ 押角で時間を調整しているようです。 この日の生間行きバスは定刻通り運行しており、押角で20分間の停車・時間調整となりました。私は、バスを一度下車。15分ほど周囲を歩いてみました。 押角集落で時間調整中。生間行き加計呂麻バス
15分であっても、押角集落を歩いてみました。押角集落でまず私の目を引いたのは、「小中学校がある」でした。学校がある、というのは、集落がそれなりの大きさを維持出来ていることを意味している。だから、この集落で、バスの時間調整をするのかな？ そのバス停が、バスの時間調整をするのであれば、利用者側は出発予定時間にあわせて、あまり早くバス停に行かなくても良くなる。全国どこでも、小さなバス停は、微妙にバスが予定時刻より早く行ってしまう危険もなくはないから。で、今歩いている 押角集落がそれなりに大きいことはわかりましたが、ならば15分で集落を歩き尽くせるわけもない。とりあえず私は、浜に腰を下ろし、対岸の古仁屋を眺めていました。 バスが押角に到着してから15分経過。私はバスへ戻りました。さぁ、生間へ向けてバスは出発です。出発直前、図ったように地元の方3名がバスに乗車すべく近づいてきました。やっぱり、周辺と比較して相対的に大きな集落のバス停で時間調整する意味はありますね。    押角を出発したバスは、2回ほどの大型車との対向の為の徐行・停車を経て、私が下車予定の スリ浜バス停 に到着。580円の運賃を支払い、私はバスを下車しました。たった580円。されど580円。こうして、地元の方だけでなく、私のような旅行者も積極的にこの 加計呂麻バスを利用することが、末永い運行継続につながれば。切に願う。 さぁ、目の前に、目的のスリ浜が現れました。  スリ浜。 死んだ珊瑚が積み重なり、浜辺に広がっているスリ浜。確かにスリ浜の海岸は、一目見て普通の決めの細かい砂とは違う海岸でした。     スリ浜到着後、ひとしきり浜を歩き、写真撮影すると、ちょうどお昼の12時。ここスリ浜は、島内屈指のビーチということもあり、昼食をとることが出来ました。バスを下り、徒歩の移動速度になっている以上、昼食をとれないとつらいものがありますから。この日は、昨日と違い、お日様も出て、気温がかなり上がったしね。 道路向かいのレストハウスで昼食を終え、私は生間へ向けて、歩き始めました。次のバスを待って、4時間もスリ浜で過ごしても仕方がないかな、と思ったしね。本当は、強い日差しの下、「何もしないで時間を過ごす」というのも、南方の島での面白い時間の使い方ではあるのですが… まあ、スリ浜から、帰りのフェリーに乗ろうと思っていた 港のある生間までは、40-50分もあれば歩けてしまう距離でしたから。   |
フェリー出発までまだ2時間ある。小さな峠を越え、デイゴ並木で有名な諸鈍へ行ってみる