― 廃止対象区間 ―
名古屋鉄道 八百津線 (岐阜県)
明智 - 兼山口 - 兼山 - 中野 - 八百津
明智駅
【21世紀を生き延びられるのか…】
全国第2位の営業距離を誇りながら、多くの赤字路線の存在に悩む、東海の雄・名古屋鉄道。21世紀への生き残りをかけて、名鉄は、相次いで赤字路線の廃止案を打ち出しています。それら赤字路線の中で、99年3月末に廃止となった美濃町線・新関〜美濃 間に続いて、一気に名鉄・赤字6路線の廃止案が報じられました。
今回は、それら名鉄の廃止対象6路線のうち、八百津線の沿線を歩いてみましょう。まだ廃止にもなっていない段階で、乗車もせずに沿線を歩くのは不謹慎かもしれませんが、車外から八百津線を眺めてみましょう。あまりこれと言った特徴のない、平凡な風景が展開される路線ですが、「平凡だからこそ」の風景もあるのです。「平凡」という言葉は、決してネガティブなイメージだけを醸し出すわけではなく、我々に落ち着きを与えてくれるのですから。
明智駅構内にて
【明智駅にて】
今や非電化となり、ちょっぴり寂しい八百津線を走るキハ30形。お隣の御嵩へ向かう広見線が安泰である以上、「明智駅」はこれからも駅として機能し続ける。しかし、その明智駅に、キハ30形の姿を見ることができなくなる日が、いつか必ず来てしまうのです。
駅構外へ出て、八百津線を歩いてみましょう。
可児川を渡って… (明智〜兼山口 間)
明智駅を出発、すぐに可児川を渡った八百津線キハ30形は、7月の田園風景にうまく溶け込んでいました…
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