山野線
― 栗野〜菱刈〜水俣 ―
(鹿児島県-熊本県)
【サイクリングロードを抜け、八代海そして水俣の街へ】
サイクリングロード「日本一長〜い運動場」は続きます。
「日本一長〜い運動場」 (水俣市深川地区付近)
「日本一長〜い運動場」は、ひたすら下っていました。
下って下って、「日本一長〜い運動場」の終点を過ぎてさらに進むことにしました。水俣の街、そして水俣の駅に行く前に、どうしても、水俣湾、そしてつながる八代海を目にしたいのです。
日本の社会、歴史に名を刻んでしまった「水俣」を、私自身の胸のうちに刻み込むために…
八代海へ注ぐべく、流れてきた水俣川
そして八代海を望むと、そこには「私の、2000年春の旅における目的地」である、天草の島々が顔を見せていました。
山野線をたどり、そして、私が前々から一度は訪れてみたかった天草が、すぐそこ、の場所まで来ました。
八代海、そして 天草の島々…
私の憧れ、天草。
しかし、私はまだ山野線の旅を完結していません。山野線の旅を完結させるために、私は水俣市街、そして駅へと向かいました。
【水俣駅】
私が水俣駅に近づくと、ちょうど、博多行の特急つばめが水俣駅に入ろうとしていました。
水俣駅停車中の、787系特急つばめ
入場券を購入する時間はなかったため、駅の外から、つばめを撮ることとなりました。
オールドファンからすると、「なんじゃこりゃ？」と言いたくなるであろうデザインの特急つばめ787系。しかし、こういうデザインの車両が走るのも、時代の流れです。これはこれとして、受け入れるべきものなのでしょう。「時代の流れを受け入れるべき」という点は、水俣の街についても同じだと思っています。今、私に必要なのは、過去の水俣だけではなく、現在の水俣を、ありのままに受けとめることでしょう。
そしてそれから20分、水俣駅舎で休憩を終えた私は、水俣の街へと消えていきました。
水俣駅
完
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