第24日・益生駅～日永駅

三重県桑名市～三重県四日市市

【三重県北部の旧東海道を行く】

今日は、桑名市の近鉄・益生駅からの歩きですが、出発する前に、少し寄り道をしましょう。桑名、と言えば、一つ取り上げなければいけない鉄道路線があり、益生駅からわずかに歩いただけで、目にすることができる鉄道ですから。

近鉄北勢線、近鉄名古屋線を渡る(西桑名～馬道間)

ついに、「街と鉄道」にも、超狭軌路線・近鉄北勢線の登場です。
線路幅762mm、さながらミニチュア鉄道と見まがう車輛。3種類のレール幅の鉄道をもつ、日本一の私鉄・近鉄には、こんなミニ鉄道があります。
本当に可愛らしいサイズの車輛。この塗装のデザインは、好き嫌いがあるでしょうか…

しかし、北勢線に関しても、廃止云々の話が伝わってくる。いつまでこの姿を目にすることができるのかわかりませんが、一日でも長く、北勢線が走りつづけることを期待します。

予定通り北勢線の撮影を終えた私は、今日の旧東海道歩きをはじめました。

歩き始めると、一時的に鉄道の線路から離れてしまうのですが、それもわずか。すぐに近鉄・伊勢朝日駅北側の踏切を渡り、近鉄線路の西側に出ました。ここからは一時的に、JR関西線といっしょに先を目指すことになります。その関西線に挨拶をしに行くために、朝日駅に立ち寄りました。

朝日駅を通過する、JR関西線・快速みえ

私がJR朝日駅に来ると、朝日駅を通過する快速みえ号が来ました。
この、快速みえ。私が以前、青春18きっぷを頻繁に使っていたころは利用していたのですが、最近はすっかりご無沙汰でした。

しかし、朝日駅に長居することもないでしょう。今日も天気が悪いので、とにかく先へ進みたいのです。

それでも歩き始めてからも、踏切の警報音を耳にすれば、撮影体勢に入ったのでした。

JR関西線、朝日～富田間を行く

上写真の関西線が目指すのは、次の富田駅。上写真の快速みえは、富田駅に停車しませんが、「街と鉄道」は富田に停車する(立ち寄る)必要があります。富田には、また違った顔の鉄道が待っていますから。

三岐鉄道・近鉄富田～大矢知間

やって来ました、三岐鉄道。

三岐鉄道の姿を目にしましたが、さぁ、ここで何の話をしましょうか…
そうですね。私が三岐鉄道沿線の山登りをした時の思い出話をしましょう。
三岐鉄道の終着駅である西藤原駅を、私は2回ほど利用したことがあります。西藤原駅は、北勢の名峰、藤原岳への最寄駅です。数年前の12月のある日、私は藤原岳を目指して西藤原駅に降り立ちました。

藤原岳は標高1145mで、最寄の西藤原駅との標高差1000m弱ということを考えると、かなり厳しい山です。それでも私はなんとか八号目まで登り、さぁ、頂上へアタックだ、という状態になりました。しかし、八号目から頂上方面を眺めると、数日来の残雪が私の前に立ちはだかりました。そんな中、果敢に頂上へアタック。無事登頂に成功。頂上からの素晴らしい展望を目にしました。しかし…

残雪の中を歩いたおかげで、服は上下ともドロドロになりました。山歩きに来ていたのですから、もちろん下着の替えは持っていました。しかし、上着そしてズボンの替えなんて…
結局、私は泥だらけで下山し、我が家を目指して三岐鉄道に乗車しました。
それでも、帰りの三岐鉄道はガラガラだったので(失礼)、あまり他のお客さんに迷惑になることもなく、終点の近鉄富田駅にたどり着きました。
しかし問題はここから。近鉄富田からの名古屋方面行き、近鉄急行がガラガラのわけもなく、乗車には心苦しいものがありました。私は少しでも他のお客さんに迷惑にならないよう、先頭車輛の最先頭部(隅っこ・壁際)に乗車しました。
迷惑にならないようにと思って乗った最先頭部。しかしそこに、背の高さからして幼稚園生と思える女の子が、駆け寄ってきました。どこかにお出かけするのでしょう、素敵なお洋服を着ていました。やばい！泥だらけの私に近づいてきた…
すると女の子の後ろから、盛装したお母さんがついてきました。泥だらけの私が困ったような顔をしていると、お母さんが私に声をかけて下さいました。
「普段から、外で泥だらけになって遊んでいる子で」と。とすると、このお子さんは、泥だらけの私を見て、親近感？がわいたのかな (^_^;)
最近は、子供達が泥だらけになって外で遊ぶ機会が減っているような気がしてなりません。もちろん、ただ汚れればいいってものではないですが、そういった遊びの中から学ぶものは、非常に多いと思っています。逆に、そういった泥遊びを体験しないで大きくなるのは、どうなんでしょうか？

そんな時代でも、外で元気に遊ぶ女の子もいるんですよね。嬉しくなりました。

少し話が長くなりました。ちょうどお腹がへったので、近鉄富田駅近くの食堂で昼食をとりました。

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