― 私が愛する街 ―

村上

新潟県下越地方

【寒川で】

しかし、自然をフィルムにおさめるのは難しい。笹川流れは、私に、澄んだ夕暮れ空を与えてくれませんでした。夕方になると、雲が出る日の連続…

それでも1日だけ、「ひょっとしたら」の気持ちを持って、夕暮れ時に羽越本線で、越後寒川駅まで足をむけてみることにしました。
せっかくだから、一杯ひっかけながら、笹川流れの夕暮れを堪能したい。その想いを胸に、村上駅の改札をくぐったのでした。

越後寒川駅

寒川の駅までたどり着き、勝負に出たものの…

粟島をアクセントに、寒川付近から夕陽を望むが…

やはり、雲は切れなかった。しかし、それも自然相手なのだから、仕方がない。
とりあえず、海岸沿いに腰掛け、飲んだビールが美味しかった。それで充分満足でした。

【あとがき】

4年前に立ち寄り、大好きになった、新潟県下越地方村上周辺。
そして、むらかみを訪れることを主たる目的にした、99年ゴールデンウィーク。むらかみの街の素晴らしさが、私に充分な満足感を与えました。その素晴らしさは、「季節をかえて、また、むらかみを訪れたい」と思わせるようになりました…

いつになるかはわからないけれど、必ずまたむらかみを訪れるでしょう。例えば、今回見た景色を、そのまま雪景色に置き換えてみたらどうだろう…

山形県と接する、新潟県下越地方は、私を掴んでしまいました。もしかすると、「住む」ことだってあるかもしれませんよ…

本レポートでは、新潟-山形県境を越えた先、快晴のJR羽越本線・鼠ヶ関駅を御覧頂き、終わりにしたいと思います。私の大好きな、むらかみの話を最後まで御覧頂き、ありがとうございました。

JR羽越本線・鼠ヶ関駅(山形県温海町)

【参考資料】

にいがた写真村上の四季：横川健(朝日新聞社)

→ 著者の横川氏は関東の出身だそうです。しかし、彼は むらかみ の街に惚れ込み、アパートを借りて、むらかみ を撮り続けたのです。
「にいがた写真村上の四季」で見ることができる、彼の撮った写真は、「むらかみの人たちの躍動感」を、存分に感じさせてくれます。

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