― 私が愛する街 ―

村上

新潟県下越地方

【むらかみの街へ】

4年前の春。4日間の青森県滞在を終えた私・小原輝は、青森県鯵ヶ沢町から日本海沿いを南下していました。その行程の中で、私は、新潟県北部・下越地方の街、村上市に立ち寄りました。その頃の私が、「むらかみ」と言われて知っていたことは、「雅子妃殿下ゆかりの地」ということだけでした。
しかし、名古屋近郊に住む私が、下越地方の街・村上に行くチャンスなど、そうそうあるわけではない。そこで、その時の日本海沿岸南下行程中に、村上滞在の時間を設けたのでした。

ほとんど予備知識もないままに訪ねた、むらかみの街。

その村上の街は、実に素朴で静かなところでした。変に「観光地」していない、村上の街並みをとても気に入った私は、
「いつか、むらかみの街で、ゆっくりと時間を過ごしてみよう。」
と心に決めたのでした。

そして、1999年春。私は、むらかみの街で4日間を過ごすプランを作り、実行に移すこととなりました。

【村上の駅】

JR村上駅構内

「下越地方最大の街」の駅は、ホームが3つの立派なもの。
そして、左写真を撮影した日は、「学校がある日」だったため、駅構内そして周辺は、多くの高校生で賑わっていた。やっぱり、駅には「人の流れ」があって欲しい。私は、賑やかな高校生たちを見て、とても嬉しくなった。もっとも高校生たちは、違う意味でも、とても賑やかでしたが…

そして駅は、大阪発青森行の特急白鳥の到着を、今や遅しと待つのでした。

村上駅に到着した、485系大阪発青森行特急白鳥

村上駅で、白鳥から下車した、30～40人の人たち。その中には、観光目的と思しき人たちも含まれていました。その人たちは、どこへ行かれるのでしょう？やはり、海沿いの瀬波温泉となるのでしょうか。しかし、海沿いの温泉街もいいけれど、駅の東側に広がる旧市街の方が、私にはずっと魅力的でした。せっかく村上に来れたのだから、また、古い街並みに足をのばそう。4年前、とても気に入ったあの風景を、ぜひもう一度…

古い街並みの中に残る、武家屋敷・若林家住宅 (重要文化財)

むらかみの街を、一望するために…