中通島全域
中通島、そして頭ヶ島、若松島、有福島
【更に島を南下。たどり着いた若松大浦教会からは、また違った感覚を得ました】
中通島を更に南下。たどり着いた、若松大浦教会。 観光ガイドのいくつかには"大浦教会"の記載となっている、大浦地区にある、この教会。予め訪れる前に観光ガイド、パンフにより概要を少し知ってはいたのですが、実際にこの教会を訪れてみて、いろいろな感覚を得ることが出来ました。その大浦教会、以下の写真が、まさに大浦教会です。
若松大浦教会
これが、若松大浦教会です。これです。
では、写真内に見える階段を登り、建物の奥側へ出てみましょう。
若松大浦教会
確かに、このアングルの写真になれば、「あ、確かにここは教会だな」ということがわかる。
それにしても、教会って何だろう。 この島のキリシタンの歴史をたどると、間違いなく「隠れキリシタン」からの流れとなる。それは間違いないでしょう。で、その隠れキリシタンからの流れで信仰を続けてきた信徒たちが、それほど裕福だったとは思えない… 実際、いくつか他の教会前に掲示されていた案内板によれば、「信徒たちの生活は困窮を極めていたが、信仰の強さに支えられ、また、信仰の強さから、全財産を寄付する信徒…」
ここで私が思うのは、「少しでも寄付を出来た人は、まだ裕福なほうで、信仰が強くとも、わずかな寄付すら出来なかった」人は多くいると思う。そういう中でも信仰は続いた。そうなると、教会の建物そのものは、「手造りの」というか、既存の民家に少し手を入れて、という教会も出てきたのだと思います。そして、そういう「手造り教会」は、手造りであるがゆえに人々の愛着は強くなり、手入れをしっかりしてもらえるようになる。実際、大浦教会は、教会前の案内板の中にも書かれていたように、「この教会では、いろいろなものに手入れが行き届き、保存状態含めて、素晴らしい」こと、実際にこの教会を見て、私自身 納得させられました。
目を引く、立派な教会も素敵。 しかし、こういう手造り教会も、間違いなく"素敵"です。
ここまで見た教会とは違うものを見た、感じた私は、更に島を南下しました。
実はこの島、面積的にはそれほど大きくないにも関わらず、地形的に極めて厳しく、島の西岸の大浦から、山越えで東岸側に出るにも、東西をつなぐ道路が満足に存在しないのです。 まぁ、この地形的な厳しさが、この島を「隠れキリシタン」の地にしたとも言えるのでしょうが、本当にこの島は地形が厳しい。で、実際、次に紹介する浜串教会へのアクセスは、一度、次の次に紹介する、更に南側の福見地区を経由したのですが、ここでは、より北側に位置する浜串教会へと進みます。
浜串に入りましたが、一度、教会の前を通り過ぎ、集落の奥、海岸沿いまで出ました。実はここ浜串の市街地も、パッと見て、我々観光客が駐車して問題なさそうなスペースが無かった為、「ここならさすがに問題ないだろう」と思える、海岸沿いまで出たのです。しかし、その海岸には、海の平和・幸福を祈る、「希望の聖母像」が立っていました。("建って"ではなく、"立って"という表現にしました)
浜串・海を見つめる 希望の聖母像
ひとしきり、聖母像を見た後、そのまま徒歩で、浜串教会へと向かいました。
海岸側から浜串教会へ向かう
先ほど車で通り過ぎた浜串教会が見えてきました。昭和41年建立の建物。中でミサをやっていたわけではなかったので、ここでも「節度を持って」内部を見学させて頂きました。しかし、内部見学中。凄い物音。 急に、外では叩きつける様な雨が降り出しており、教会内部にいても、大きな雨の音が聞こえるほどの降りでした。 やむなく、少し長めに(しっかり?)内部を見学させて頂きました。しかしこれが、10分ほどで、傘無しでも歩けるまでに、雨がピタッと止んでいました。最近、こういう雨の降り方が本当に多いですよね。もちろん、亜熱帯地域では、こういう雨の降り方は以前からでしたが、五島が亜熱帯とは思えない…
浜串教会
で、次に紹介するのが、前述？の福見教会です。
福見教会
大正2年建立の赤煉瓦の教会。先ほど、「既存民家に手を入れた」教会は素敵だよね、と書いたばかりで言うのもなんですが、ここの赤煉瓦も美しい建物です。
少し駆け足になっていますが、次は再び島の西岸に出ます。
向かった先は、桐教会。ここは、これまでにいくつか見てきた教会以上の高台に教会が建っていることで、良い意味での威圧感を感じました。
桐教会
現在は、中通島と"陸続き"。若松大橋を渡り、若松島へ